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気になるあの人,あのフロア

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ラーピセートパン・  スッティカン
B8 RA

No.5

「どんな学生スタッフが寮を運営しているの?」「他のフロアってどんな感じ?」そんな疑問を持つ寮生のためのコラムです。学生スタッフの仕事や人柄、フロアの様子を、それらにまつわる「モノ」と共に伝えていきます。
2017年4月からRAとなり、現在は4年目。現役RAの中では最長の在任期間だ。2年前からRA組織をまとめるRAM(RAマネージャー)の一員となり、更に昨年からはISDAKの代表を務めている。今年春の卒業が迫る今、考えることは次世代のRAへの引継ぎだ。「次の世代に何を残していけるんだろう」と考え続けている。
RAになったきっかけはフェアウェルパーティーや、ウェルカムパーティーなどのいわゆる「四大パーティー」を変えたかったからだ。寮生として参加していたころ、パーティーでRA同士だけで盛り上がっているところが目についた。司会進行の途中でRA同士がヤジを飛ばすなど「参加者が蚊帳の外に置かれている印象」があった。
RAになってからは志望動機通り、パーティーの改善に乗り出した。準備に携わってみてわかったこともある。約200人の参加者のための食事準備、予算の調達、外部団体との交渉など、パーティーの準備には2、3か月ほどの膨大な時間がかかる。「大変な準備をしてきたRAにも楽しむ権利はある」。そう理解する一方で「寮生のためのパーティー」という本来の在り方に戻そうと努力してきた。RAにはパーティー中、RA同士で固まらずに寮生に話しかけるように呼びかけた。また2017年の冬フェアウェルパーティーからは事後アンケートを実施した。「帰国する前にいい思い出になった」「企画してくれてありがとう」などの言葉は今でも印象に残っている。
RAMや代表という立場になってからも、四大パーティー運営には携わり続けた。RAのマネジメントというよりも、現場に関わり続けるリーダーの形が向いていると感じた。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって状況が変わる。すべての屋内でのイベントは禁止され、パーティーも2019年度冬フェアウェルパーティーを最後に開催が無期限停止となった。今まで力をいれてきたものができなくなった状況だが、良いこともあった。「これまで忙しくてできなかったことにも手が回せるようになった」。RAMのメンバー(第三回西良朋也)と共にプラザ1階にあるラウンジをダイバーシティ事業推進のために改装した。また大学と相談しながら、寮の備品の状態を確認する作業を始めている。その中でも大きな位置を占めているのが次世代への引継ぎだ。パーティー運営を経験したことのあるRAが減少する中、4年間携わってきた自身のノウハウを残していきたいと考え続けている。「買い出しの仕方とか細かい所でも、知っていないと準備が大変」文書化し、次世代へと伝える作業に今も取り組む。

〇トランプ
特技はマジックで、趣味はトランプ収集だという。集めたトランプは400種類を超えた。新型コロナウイルス感染拡大以前は、毎日のように様々なフロアパーティーに呼ばれて「出張マジックショー」を行った。
トランプ一組は全部で52枚だ。52枚をシャッフルした並び順は、52の階乗通り。68桁という膨大な数だ。トランプを適当に混ぜ、並べた順番が再び現れることはない。それを「寮での出会いと同じ」だと感じることがある。世界各国から奇跡的な確率でISDAKに集まった結果、生まれたものだからだ。「この出会い自体が得難い奇跡だなって。まあトランプと絡めて話す、くさい話の一つです」。

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