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気になるあの人,あのフロア

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梁旭璋
D棟 RA

No.4

「どんな学生スタッフが寮を運営しているの?」「他のフロアってどんな感じ?」そんな疑問を持つ寮生のためのコラムです。学生スタッフの仕事や人柄、フロアの様子を、それらにまつわる「モノ」と共に伝えていきます。
気になるあの人、あのフロア第4回 梁旭璋(D棟)

ISDAKの西側に位置するD棟は、大学院生らとその家族やパートナーのための寮だ。バングラディシュやガーナといった国からの留学生が居住者の9割を占めている。2017年にRAとなってから今まで、その住民への生活支援やイベント開催といった活動を続けてきた。
「D棟の子どもたちが、会う度にあいさつしてくれるようになって嬉しいです」。昨年からは単身でD棟に入居し、現在はすっかり棟の一員だ。しかし元々は、留学生の家族をサポートするD棟班に配属されるとは予想もしていなかった。そもそも応募したのはRAではなく、コミュニティアシスタント(CA)。しかしこれまでのD棟班RAが全員退任するタイミングでの応募だったため、RAとしてD棟班で活動することを持ち掛けられた。
D棟の生活をサポートする活動は、自身を含めた新メンバーばかりで始まった。最も苦労したのは言語の面だ。留学生中心のD棟では、基本的に英語が使用される。「英語はそんなに必要ないとRAの面接のときに言われたのに、だまされました」と笑う。それでも「Google先生に翻訳をお願い」しながらコミュニケーションをとることにも、時がたつにつれて慣れていった。もう一つ苦労したのはイベント運営だ。多くの子どもが居住するD棟のイベントでは、親子で楽しむことのできる工夫が不可欠だ。食事会を開いた際には、ダイソーで大量のおもちゃを買い込んで子どもたちと遊んだ。昨年12月にはバスを貸し切り、多摩動物園ツアーを開催。東京タワーを訪れる案などもあったが、最も子どもが楽しむことのできる場所を選んだ。「子どもが来ると、必然的に親も来てくれる。子どもを通して親同士も仲良くなってくれます」。子どもの交流を通して、住民間の関係が深まることを今後も期待している。

〇D棟と本棚
 D棟夫婦室の書斎の壁を埋め尽くす大量の本は、段ボールに詰めると20箱分になる。ほとんどが中国と日本で発行されたお茶に関する研究書だ。
 2012年に留学生として中国から来日して以来、お茶の研究を現在まで続けている。江戸期の茶道に関する文献と、日本の茶道の元となった中国の茶道の古い文献を見比べてその変遷をたどる。今年は博士論文執筆の年。大量の文献を読み解く日々がまだ続きそうだ。

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