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気になるあの人,あのフロア

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岩永南美
AN3 RA

No.6

「どんな学生スタッフが寮を運営しているの?」「他のフロアってどんな感じ?」そんな疑問を持つ寮生のためのコラムです。学生スタッフの仕事や人柄、フロアの様子を、それらにまつわる「モノ」と共に伝えていきます。
「キッチンにいつも明かりがついていて、みんながいるフロアにしたい」。そう言って先代RAが目指し、作り上げたフロアを守りたいとRAになった。
一般寮生として入寮したのは大学1年生の秋だった。単に「一人暮らしがしたい」という動機で選んだ寮だったが、留学生など多くの寮生と交流するうちにA棟北3階での生活を心から楽しむようになっていた。RAを目指す転機となったのは2018年4月から8月までのRA不在期間だ。先代RAが卒業した後、代わりのRAが見つからずフロア運営の多くを一般寮生が任された。それでも月一回のフロアパーティーを欠かさず行い、フロアの交流を絶やさなかった経験が自信になった。同時にRAがいないことで「無法地帯」となったフロアを再建したいという思いもあった。「フロアの人じゃない寮生がフロアメイトへの紹介無しにいたり、キッチンが荒れていたり。最初は掃除当番を作りたいと思って北3のRAに立候補しました」。
念願かなって北3担当のRAになってから力を入れたのは、やはりフロアの交流促進だ。フロアメイトが日本語、英語、中国語の話者同士だけで仲良くしてしまうなど、交流が思うように進まないこともあった。そんな時には共用部と合同でパーティーを開いて、フロアメイトの交友関係を広げたり、フロアメイトに積極的に他の寮生に話しかけるよう依頼したりした。「他の人の力を借りることで何とか解決できたと思う」と話す。フロアパーティーももちろん、これまでと変わらず月一回必ず開催した。特に印象に残っているのは2018年12月のクリスマスパーティーだ。ホールのチョコレートケーキとショートケーキを手作りした。ケーキ全体を覆う繊細なホイップクリームの飾りは、細かい作業が得意な韓国からの留学生が担当した。フロアメイト全員の名前をチョコで書いた飾りも作った。その他にもフロアメイトが企画したサムギョプサルパーティーや、お好み焼きパーティーなど思い出をあげるときりがない。
現在は自身が感じた寮生活の楽しさを伝えようと、RA広報班として積極的にSNSで発信を行っている。投稿を見て寮に興味を持った学生が、RAやCAに応募してきたこともあった。「寮が大好きだし、RAになって本当に良かったと思う」。その気持ちを胸にフロア活動やRA活動に取り組んでいる。

○A北3階とハート形のチェキ
A北3階で目を引くのは、大量のインスタントカメラで撮影された写真だ。全部で68枚、窓いっぱいに大きなハート形になるように並べられている。「フロアメイトと四川料理のイベントに行ったときの写真」や「フロアのクリスマスパーティーの写真」などフロアメイト同士が寮内外で交流する様子が映し出されていた。

佐野慶太
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